月華かぐや乃泪(げっかかぐやのなみだ)
小副川 太郎

竹取のおじいさんが光る竹の中で幼子を見つけ育てました。美しい姫に成長し『かぐや姫』と名付けられました。評判を聞いた石作皇子をはじめ五人の貴公子が求婚します。ところが、婿候補に求めた宝物・珍品は難題だらけ。五人は失敗します。姫は帝からも求婚されますが、それも断)わります。「実は人間ではなく月から来たのです」と語り、月を見上げてさめざめと涙を流すのでした。月に戻らなければならない姫。十五日の夜、帝は護衛の兵士を出しますが、姫は月へと旅立って行きました。帝に残されたのは別れの歌を添えた文と不死の薬。嘆いた帝は天に近い駿河国(静岡県)の山で二つを焼きました。その山は『不死の山』と呼ばれ、いつしか「富士の山」と呼ばれるようになりました。竹取物語は平安時代初期にでき、日本ならではの感性や美意識から生まれた国風文化の始まりを代表する作品です。紫式部は「創作物語の始まり」と評しています。

サザエさん(さざえさん)

小副川 太郎

長谷川町子先生原作「サザエさん」。温かさと楽しさ、そして平和な家族の代表のように誰からも愛され親しまれております。
総務:楢﨑 昌太