【飾り山笠】 ソラリア

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ソラリア
 
天神の商業・ホテル施設(西鉄経営)であるソラリアの吹き抜けに建つ。平成4(1992)年、江戸時代にあった「旗指し山」を復元する形でデビュー。今は 西鉄沿線、あるいは九州に題材を求めて奉納している。(中央区天神二丁目)


表標題

怪力相撲日田殿かいりきすもうひたどん

人形師

置鮎正弘

内容説明

今から九百年程昔、日田の地を治めていた大領、大蔵永興には鬼太夫永季という、とてつもない力持ちの息子がいた。鬼太夫の怪力ぶりは京の都まで届き、日本 一の力自慢を競う天覧相撲大会に召し出される事となり、大原八幡宮で優勝祈願し都へと旅立った。都へ向かう途中の筑前大宰府あたりを通りがかった時、川の ほとりで遊んでいた一人の童女が「あなたさまの相手となる出雲の小冠者は力の強いこどもを産みたいと願って毎日鉄粉を食べていたため、全身が鉄よりも固い と言われています。しかし、母親がつい一度だけ瓜を食べてしまったため、額に三寸程のやわらかい場所があり、そこを狙えば倒せるでしょう。」と告げると消 えてしまいました。都に着き、天皇の御前で小冠者と相撲をする事になった鬼太夫は小冠者の引き締まった体やすばやさに翻弄されるが、童女の言葉を思い出 し、小冠者の額に右手で激しい一撃を食らわし、日本一となり日田へと戻っていった。やがて鬼太夫は父の後をついで日田の大領となり善政を施し、領民から日 田殿(ひたどん)と呼ばれ慕われた。
 



見送り標題

勇者ライオンズゆうしゃらいおんず

人形師

小嶋慎ニ

内容説明

昭和二十六年に誕生、日本の高度成長期と時を同じくして「野武士軍団」と称賛され、福岡を本拠に五度のリーグ優勝、日本シリーズ三連覇、そして昭和三十三 年は三連敗から“奇跡の逆転四連勝”を成し遂げ、「日本プロ野球史上最強軍団」と言われた西鉄ライオンズ。まだテレビなどの娯楽が少なく、野球が数少ない 娯楽の一つであった当時、福岡の多くの方々が、地元球団「西鉄ライオンズ」を応援すべく平和台球場に足を運びました。稲尾和久・中西太・豊田泰光・大下弘 など個性の強い選手と、度肝を抜く選手の起用・戦術で「魔術師」・「知将」の異名をとった三原脩監督。様々な伝説を生み、今も語り継がれるその魅力は衰え ることがありません。今年は球団設立六十周年にあたり、日本が、福岡が元気だった当時の勢いをライオンズの山笠を通じて震災後の日本復興への祈念とした い。
 

総務 冨永彰彦
ソラリアの飾り山は毎年たくさんの見物のお客様で賑わっています。
今年の標題は、表が、力強い「怪力相撲日田殿」と見送りが「勇者ライオンズ」です。日本が、福岡が元気だった当時の勢いを山笠を通じて震災後の東日本へ送りたいと思います。

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