鞍馬山剣術指南(くらまやまけんじゅつしなん)
中村 弘峰
源義朝の子として生まれた牛若丸は、平治の乱により父を失い、母と別れ幼くして鞍馬山に預けられる。源氏再興の望みを秘めながら、寺で静かに成長を遂げる日々が始まった。鞍馬山では、深い森に棲む鞍馬天狗が現れ、牛若丸の並外れた素質を見抜き、剣術や兵法を指南する。天狗たちは夜な夜な修練の場を設け、飛ぶような身のこなしや、知恵と勇気を養う術を授け、後の義経の礎を築いた。 中洲流の町衆もまた、祭りや日々の営みの中で互いに競い、学び合い、成長を遂げていく。牛若丸の物語がそうした男衆の姿と重なるような山笠を製作したいと思います。
総務:今村 悦郎